シンプルだからこそ、その作り方ひとつで繊細な味わいが変わってしまう。
味の決め手でもあるガーリックは焦げて苦くなる寸前の香りが
最大限に出尽くしところを見極めながら手早く炒める。
米は一粒一粒に気を配り、つぶさないようヘラの平たい部分で優しく炒めていく。
予めバターで炒めたマッシュルームと玉ねぎを米に折り込むように炒め合わせ、
醤油ベースの自家製ソースを加え仕上げていく。
鉄板の上の心地よい音、鼻腔をくすぐる香ばしい香りはそれだけで食欲を刺激し、
コース料理を締めくくるのが惜しくなる。
シェフの見極めと繊細な技が織りなす
魅惑の一品。
京料理の老舗として知られる「京料理たん熊北店」は、
昭和3年、初代栗栖 熊三郎が曳き舟で有名な京都 高瀬川のほとりに創業。
四季の趣向を凝らし、伝統に培われた確かな技と真のもてなしの心を具現化した京料理として、
多くの文豪や政財界の人々に愛されてきました。
「丸鍋」は丸（すっぽん）とねぎを
底の浅い独特の土鍋でぐつぐつと煮る「たん熊北店」の名物料理のひとつで
すっぽんの柔らかく煮込まれた身と旨味が溶け込んだ滋味深い鍋。
冷えた体に染み渡るその味わいは、
寒い冬にこそ味わいたい
文豪も愛した 魅惑の一品。
スープ＝「湯（タン）」は中国料理において、味の決め手となる重要な要素です。
澄んだスープの中でも高級とされるシャンタン。
世界三大ハムのひとつである高級中華食材「金華ハム」と丸鶏、豚肉などを丹念に長時間煮込み、
塩で味を調える一般的な作り方に、更に、様々な乾物を煮出したスープや鳥油を加えるなど
料理長が何年もかけて研究し生み出された “ひと手間” を加えて作ります。
じっくりと丁寧に時間をかけて仕上げるからこそ凝縮される旨味は
深い香りとともに満足感と幸福感をもたらします。
こだわり抜いた “秘密のひと手間” により
昇華された 魅惑の一品。
骨付きの豚のバラ肉を塩麹に一晩漬け込み、
真空調理でゆっくりと時間をかけて火を入れていく。
その後、お客様の目の前で、テキサスをイメージした
バーベキューソースを絡め高温で焼き付けることで香ばしさを損なわず、
箸でほろりと取れる柔らかさを生み出す。
「ご来店される皆様にぜひ召しあがってほしい」という
シェフの優しい思いがこもった名物料理は、
手でかぶりつく甲斐のある 魅惑の一品。
「セラーバー」には、狩猟をテーマにした絵画が複数飾られている。
英国紳士が狩猟の後に集うバーをイメージし、
絵画はもちろん、大理石のカウンターや照明まで細部にこだわりが詰まった空間だ。
そのこだわりのひとつでもあるロックスタイル（氷のスタイル）。
バーテンダーがひとつひとつ手作業で造っているのには理由がある。
氷の形を丸くすることで液体が触れる表面積が少なくなり溶けるスピードが遅くなる。
加水により味が変化していくウイスキーやブランデーなど、
その変化をできる限りじっくりと愉しむことができる。
日常を忘れ、
お気に入りのお酒をこだわりの丸氷と、美しく輝くグラスでゆっくりと味わう、
大人だけに許される 魅惑の一品。
